生徒会長様々

「んぅ……」
美央は目を覚ました。
見知らぬ部屋の風景だった。リビングっぽい部屋の
中央にあるソファに寝ていたようだ。


「おぅ。おきたか女。」

「うがぁん!? せせせせせせせんぱひぃ〜〜!?」

「…………」

「いやぁぁぁ!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめっ……?」

叫びまくる美央に,神田先輩はホットミルクのマグカップを差し出した。
と,美央は落ち着いたようにそれを受け取った。

「…………」

「…………」

「……あのぅ…」

先に沈黙を破ったのは美央だった。

「貴方は神田 氷乃様でしょうか……?」

言葉を改めて,必死に現実逃避をする美央。
すると,神田先輩はニィっと不吉に微笑んだ。

「……もし,そうだったら?」

「そ,そうだったら,私はちょっと幻滅です」

うつむいて答える美央。

「優しくねぇ男は嫌いか?」

その声に,美央ははっと顔を上げた。目が潤んでいる。

「優しくなくても,先輩はかっこよくて頭良くて何でもできて……憧れです」

「……そっか」

「はい……」

そして,沈黙。
時計は午後八時を指していた。
美央が

「あ。えっと,そろそろお暇します。ホットミルク,有難う御座いました」

と立ち上がった瞬間,

「ただいまー」

神田先輩の声が聞こえた。

「?」

美央は目の前に居る神田先輩をみるが,
『げ。やばい』という表情を浮かべているだけだった。